心理学用語

外部誘因バイアス

外部誘因バイアス(external incentive bias)とは、自分の行動の動機を過大評価し、他人の行動の動機を過小評価する傾向を指す。このバイアスは、人間が自分の行動を正当化するために、自分自身をより良い人間だと見なす傾向があるため、起こると考えられている。

外部誘因バイアスが起こる具体的な例としては、以下が挙げられる。

* 自分が勉強を頑張ったせいで良い成績を取ったと考える一方で、他人が良い成績を取った理由は、親の教育方針や塾に通っていたからだと考える。

* 自分が仕事で良い成果を出せた理由は、自分の努力と才能のおかげだと考える一方で、他人が良い成果を出せた理由は、運が良かったからだと考える。

* 自分が人から好かれるのは、自分の性格が良いからだと考える一方で、他人が人から好かれるのは、外見が良いからだと考える。

外部誘因バイアスは、人間関係や仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性がある。例えば、外部誘因バイアスによって、自分の努力を過大評価し、他人の努力を過小評価すると、他人の努力を認めることができなくなり、人間関係が悪化する可能性がある。また、外部誘因バイアスによって、自分の能力を過大評価し、他人の能力を過小評価すると、仕事で失敗する可能性が高くなる。

外部誘因バイアスを克服するためには、以下のような方法が挙げられる。

* 自分の行動の動機を客観的に分析する。

* 他人の行動の動機を尊重する。

* 他人の努力を認める。

* 自分の能力を過信しない。

外部誘因バイアスは、人間が誰しも持っているバイアスである。しかし、外部誘因バイアスを意識することで、その影響力を弱めることができる。

参考URL:

外部誘因バイアスとは?自分に甘く他人に厳しいことを認識する - 人事担当者のためのミツカリ公式ブログ


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