心理学用語

端数効果

端数効果とは、商品の価格が端数になっていることで、消費者が商品をより安く、お得に感じる心理的効果です。端数価格は、1980円や980円など、100円や1000円などの切りのいい数字よりも、消費者に安く感じさせる効果があります。

端数効果の原因は、人間の脳が数字を処理する際に、端数を無意識に切り捨ててしまうためです。例えば、1980円は、1900円と2000円の間の数字ですが、人間の脳は1900円と認識してしまうのです。そのため、1980円の商品は、実際には1900円よりも高い価格ですが、消費者は1900円と認識してしまうため、安く感じてしまうのです。

端数効果は、マーケティングにおいて効果的に利用されています。例えば、スーパーマーケットでは、商品の価格を端数価格に設定することで、消費者に安く感じさせ、商品の売上を向上させています。また、家電量販店では、商品の価格を端数価格に設定することで、消費者に割引されているように感じさせ、商品の購入を促しています。

端数効果は、消費者の購買意欲を向上させる有効なマーケティング手法です。しかし、端数効果を利用する際には、注意すべき点もあります。端数効果を過信しすぎると、消費者に不信感を与えてしまう可能性があります。また、端数効果を利用した価格設定は、利益を圧迫する可能性があるため、注意が必要です。

端数効果は、消費者の購買意欲を向上させる有効なマーケティング手法ですが、過信しすぎると逆効果になる可能性があるため、注意が必要です。

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