心理学用語

顕現性効果

**顕現性効果(サリエンス効果)**とは、目立つことや特徴的なことが、人の注意を引き、記憶に残りやすく、判断に影響を与えやすいという心理現象のことを指します。

**「サリエンス(salience)」**という言葉は、「突起/突起物」、「突出/顕著な特徴」、「顕著性」という意味を持ち、目や耳に留まるような特別な特徴を持つものを指します。

人間は、常に膨大な量の情報を処理していますが、脳の処理能力には限界があります。そのため、脳は重要な情報だけに注意を向け、そうでない情報は無視するという仕組みになっています。

顕現性効果は、この脳の仕組みを利用したマーケティング手法などにも応用されています。例えば、以下のようなものが挙げられます。

広告デザイン:目立つ色や形、動き、音を使うことで、消費者の注意を引き、記憶に残りやすくする。

商品パッケージ:ユニークなデザインや色使いにすることで、消費者の目に留まりやすくする。

Webサイト:重要な情報を目立つ場所に配置したり、太字や色を変えたりすることで、ユーザーの注意を向ける。

顕現性効果は、私たちの日常生活の様々な場面で働いています。以下に、いくつかの例を挙げます。

スーパーマーケットで買い物をする時:つい目立つ商品手に取ってしまう。

ニュースで報道される内容:衝撃的な事件の方が記憶に残る。

人との会話:印象的な話の方が記憶に残る。

顕現性効果は、使い方によっては、人を欺いたり、操作したりする目的にも悪用される可能性があります。そのため、情報に対して批判的に thinking することが重要です。

参考URL:

サリエンス効果(顕現性効果)|コールセンターの心理学


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